2015年11月06日

蔵人の心が伺える一日。「踊り」の日

おはようございます!店長やまちゅうです。
昨日、新酒の仕込みがスタートした酒蔵・中野BC。
いきなりクイズです!
日本酒を造る際、
米・米こうじなどをタンクの中に入れるのですが、
全ての材料を投入し切るまでに、
どれくらいの日数がかかるでしょう??

「ん。いきなりやし、難しいし。。。」
ですよね。笑

では、ヒント。

日本酒は3段仕込み。
1つのタンクに材料を全て投入し切るまでに、
添え(そえ)・仲(なか)・留め(とめ)、と3日に分けて造ります。

「え、じゃぁ、3日じゃないの?」
ファイナルアンサー?

正解は4日なんです!
「…は?ヒントちゃうやん!」
お、怒らないでください(>n<)

実は、初日の添えと、2日目の仲の間には、
お休みの日があります!
その日を「踊り」と言い、
明日の仕込みの為の準備をする日です。
階段の「踊り場」みたいな感じですね。

今日はその踊りの日。
昨日、酒母と米・米こうじはタンクに投入されました。
活発に動けるように!ではなく、少し温度を下げて、
ユッタリさせてあげる…と言う環境にします。


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あえてそうする事で、
酒母と米・米こうじを仲良くさせています。
人もそうですが、仲良くなるには最初が肝心。
じっくり時間をかけて…
お互いをしっかり理解し…
がっちり手を組める存在。
お互い協力しながら美味しいお酒を作れるように、
余裕が欲しいかなぁと思い、
そんな日を用意しました。

ちなみにタンクの中は、
米が水分を吸って、
ちょっと水分少なめのおかゆのような状態。
ただ米の形はまだしっかり残っているので、
炊いてる途中の炊飯器の中!みたいな感じでしょうか。
(見たことないわ!って言われそう(+o+)笑)


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どんな様子かなぁと心配そうに、
でも愛おしげに仲をのぞく杜氏の顔。

「踊り」の日は、
お米や酵母の事を思う、
蔵人の心が伺える1日です。


Posted by 中野BC株式会社 at 10:21│Comments(1)
この記事へのコメント
大きなタンクではわかりにくいがプツプツと音がなっています。
Posted by 魔人プー at 2015年11月06日 22:20
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